2016年1月18日月曜日

ベルギービールは好きですか?

仕事の後の一杯はビール、というひとも多いでしょう。
日本の大手ビール会社が売っているビールはラガービールがほとんどですよね。
クラフトビールのブームで、エールビールも最近は多く流通しています。

ラガーとエールの違いは、発酵の温度と酵母。
5~10度で1週間、下面発酵させるのがラガービールで、「切れ」が特徴。
15~25度で3、5日間、上面発酵させるのがエールビールで、「香り」が特徴。
最初の発酵は1次発酵といわれ、その後、貯蔵タンクで2次発酵に移ります。
ちなみにビールの苦味は、最後の仕込み段階で入れるホップの量に左右されます。

なーんてことは、サッポロビール園に行けば教えてもらえます。

さて、そのラガーやエールとはまた別の種類、自然発酵ビールというのも存在します。
ベルギービールが有名ですが、古くは樽の内側についていた酵母の働きを利用して、自然に発酵させて作られたビールらしいです。
有名なものには、ブリュッセル南西を流れるゼナ川周辺にのみ生息するらしい野生酵母を使って木製樽の中で二次発酵される、ランビック・グース。(ウィキペディアの情報より拝借)
修道院の維持と修繕費確保のために作られている、トラピストビールの、オルヴァル。
いずれもかなり特徴のある味ですよ。

オルヴァルは、ホップが利いて苦味が強めです。
アルコールは6.2%、12~14Cが飲むのに最適らしいのでグラスに注いで少し待ってから飲んだほうが良いと思います。
この写真を撮りたいがために、今(深夜0時)に飲んでいる私の手と

これら自然発酵ビールは、3次発酵というプロセスがあり、そこでまた別の酵母を入れたりするそうです。
このように、最後の香り付けのために酵母を入れることは、ワインなどでも行なわれます。

さて、そんな酵母のひとつに、Dekkera bruxellensis があります。
Dekkera bruxellensis の特徴について詳しく知りたいかたはこちらの文献をどうぞ。

その酵母をテストサンプルとして、ショートリード、PacBio、OptGenで読んでアセンブルした論文がこちら

彼らはこの論文で、NouGATという解析パイプラインを作った、と紹介しています。
ヌガー、って発音すると思いますが、これ、フランスのお菓子の名前です。
解析パイプラインにお菓子の名前をつけるなんて洒落てますね。


GitHubでNouGATって検索してみて下さい。
このパイプラインは、3rdパーティのアセンブリからマッピングまでのツールをまとめて、途中クオリティチェックなどをやってくれるそうです。
とはいえ、公開されているNouGATは、PacBioのデータにはまだ対応していない模様・・・。
残念というか、何と言うか・・・

彼らがこのゲノムアセンブリにショートリードとPacBioとOptGenを使っていますが、OptGenはどんなデータなのでしょうね。今ならPacBioでも十分長い配列が得られると思ったのですが。


ちなみに、私がお勧めする、ベルギービールに特化してかつ雰囲気いい店は、
ビアカフェ・ド・ブルージュ(神戸・三宮)
アントワープ・セントラル(東京・大手町)
グラン・ドルフィンズ(大阪・心斎橋)もこじんまりとして良い雰囲気の店だったけど、今検索したら閉店したらしい・・・

輸入ビールなので、お値段ちょっと高めです。
なので私は、イオンの酒屋とかで買って、家呑みすることの方が多い。


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